教育体制
いつも教育される環境
ベテラン、中堅、若手が同じ空間で仕事を行うことが専らで、気軽に上級医に質問でき、逆に上級医から画像供覧や指導が入ることもしばしばあります。教育の時間という特別な枠を別途設けなくとも、常に教育と隣り合わせで日々の診療が行われているのが当科の特徴でもあります。若手のうちは対面でのチェックを、以降もレポーティングシステムのメモツールを用いて質問したり間違いを指摘したりと診断専門医取得まで手厚くサポートします。
また月に1度は医局会カンファレンスを開催し、学会発表前の予演会、症例検討、ミニレクチャーなどを行っています。各科のカンファレンスへの参加も行っています。
余りある症例数
日本最大級の病床数を誇る藤田医科大学病院は外来・入院患者の他救急患者も多く、そのため必然的に画像検査や画像下治療(IVR)も多くなります。“読んだ数だけ強くなる”のが画像診断の真理。大変ですが将来必ず自身の力になるため、若いうちから積極的に多くの画像に触れてほしいものです。
楽しみながらをモットーに
窓のない暗がりの部屋で黙々とモニターに向かって読影業務…といった環境ではなく、和気藹々として時には談笑したりコーヒーやお菓子をいただいたりしながら楽しく仕事をしています。
取得できる資格
- 日本専門医機構認定 放射線科専門医
- 日本医学放射線学会 放射線診断専門医
- 放射線治療専門医
- 日本核医学会 核医学専門医
- PET核医学認定医
- 日本IVR学会 IVR専門医 など
また専門医制度と並行して、大学院に入学し学位を取得することも可能です。当科では社会人大学院に入学して履修する方々がほとんどで、日常診療業務をしながら大学院の研究も行っていきます。個々の状況に応じて専門医研修をアレンジして行っています。
国内外の留学先
国内
- 国立病院機構九州医療センター
- 東京都立駒込病院
- 国立長寿医療研究センター
国外
- トロント大学マウント・サイナイ病院
- 米国国立衛生研究所精神科
(NIH、NIMH)分子イメージング部門
藤田医科大学放射線科専門研修プログラム
入局後(研修プログラム開始後)3年間で、以下に示すような修了要件を達成する必要があります。また3年間の研修期間のうち、少なくとも6ヶ月以上は連携修練施設での研修が義務付けられています。
要件達成条件
- 年次評価…3年間それぞれの中間と期末計6ファイルのアップロードされていること
- 達成度評価(形成的評価)…指導医からの評価が全てC以上となっていること
- 経験症例…経験すべき症例数が規定以上であること
- 学会発表…1件以上行っていること
- 論文発表…査読のある論文で筆頭、共著はいずれでもよい
- 講習会受講(共通講習/必須講習)…医療安全(放射線防護)・感染・医療倫理が1件以上
- 講習会受講(領域講習)…6単位以上
モダリティ・手技 | 目標症例数 |
---|---|
X線単純撮影 | 400例 |
消化管X線検査 | 60例 |
超音波検査 | 120例 |
CT | 600例 |
MRI | 300例 |
核医学検査 | 50例 |
IVR | 30例 |
放射線治療 | 30例 |
当科ではこれらを達成できるようにサポートしていきます。また症例数が足りない場合は日本医学放射線学会のe-learningを用いて補完することができます。
出産や疾病に伴う休暇、また時短勤務での研修はそれぞれ6ヶ月まで研修期間としてカウントできると学会で示されています。できるかぎり最短で専門医資格を取得できるように相談しながら研修を進めていきます。他病院とも連携し、充実した有意義な研修を目指します。